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今回は、港に関する記事をお送りします。

貿易港

前回ブログでは、輸出や輸入の貿易にかかわっている船「外国貿易船」についてふれました。

しかし、これらの船は、どこの港でも入れるわけではなく、また、どこの港でも船に積んだコンテナ、貨物をおろしたり、ぎゃくに港から船へコンテナ、貨物を積めるわけではないんです。

では、どんな港だったら良いのでしょう、それは国がココだったらとさだめた港です。その港は「開港(かいこう)」といいます。「関税法」という法律のもとに国(財務省・財務大臣)がさだめます。

ちなみに、これは海だけでなく、空でも同じで、貿易にかかわっている飛行機(航空機)の入れる空港も同じことがいえます。

たとえば積んでいるモノのなかに、人、環境などに対してとてもあぶない病害虫がまざっていることが積んだあとに分かり調べるためとか、船どうしがぶつかり、予定していた港まで行けないとか、よほど急を要するようなことでないかぎりは、「開港」でない港へは入れないことになっています。

この急を要するようなときにも、入ることを税関へ伝えなければなりません。

しかし、港によっては近くに税関があるとはかぎりません。そんなときには、おまわりさん、警察に伝えることになります。そして、警察から税関へ伝えてもらいます。

開港は、どんな港でもなれるわけではなく、ひとことでいうと貿易をするための環境がととのっていないとなれません。

たとえば、ある一定以上の貿易の見込みがあるとか、貿易にかかわるコンテナ船のような大きな船が入ってきても大丈夫なだけのじゅうぶんな海の深さがあるとか、コンテナなどをつんだり、おろしたりできるだけのスペース、そのコンテナをつみおろしするためのガントリークレーン、建物などを設けることができるだけのスペースがあるかなどです。

それから、今は開港であったとしても、じっさいの貿易額や、輸出入の貿易で出入りする船の数など、一定以上でなくなると、ただの港になってしまいます。

北海道から沖縄まで、今、およそ120の港が開港になっています。こまかくは130ほどにもなります。

そのなかでも古いのは横浜港とされています。

そんな古い開港のあたりの風景は、建物など、その歴史を感じさせてくれるものですね。


以上、港に関する記事でした。